すでに備わっている能力を”意志力”で選ぶだけ
2017/11/11
先日のプレゼンのワークショップで、
すごく面白いことが、最初の1時間の間に起きました。
ほんとうに簡単なワークなのですが・・・実際には深くて。
最初、プレゼン形式で1対大勢で話していたのと同じ内容を、
2人ペアで、それが相手に伝わるように話してもらいます。
もちろん、相手の目を見ながら届けます。
そして、1つ伝えるごとに、その徐々に距離を取っていくのです。
少しずつ、距離が生まれ、しっかり相手に「届けよう」としないと、
聞こえない声のボリュームに気づいて、
自ら届けるために適切な声を出すようになると・・・
もうそれだけで、明らかに声の通り方が変化し、
発しているエネルギーにも、違いが感じられました。
「届けよう」という意志が生まれ、
そして、全身でしっかりと伝えるようになりました。
「どんな体験でしたか?」と、教えてもらいました。
「途中までは普通に会話してたけど、
途中から距離が生まれるほど「届けよう」って思って話すように変わった。
おしゃべりがプレゼンテーションに変化した。」
と、教えてくれました。
そして、もう一つ聞いてみました。
「今まで、その「届けよう」という気持ちで話していましたか?」
そうすると、首を横に振る方たち。
そして、それに気づいて「はっ」とされていました。
相手に、大切に届けようと思って伝えていなかったら、
それは、きっと届きません。
今、この瞬間に集中して、しっかりと「受け取ってもらえる」ように
伝えていくだけで、伝わり方が『別物』になります。
ここまで、なんのスキルもお伝えしていません。
だけど伝え方の「違い」が、明らかになった体験でした。
何が素敵かといえば・・・
スキルを身につける必要などなく、そうやって「届ける」こと、
みなさん、すでにちゃんと「できる」ということです。
だけど、多くの人の前に立つと、
その代わりに、大きな声を出すことに対する抵抗や、
相手の反応を観ないで話してしまう。
原稿を読んだり、目線を落としてしまったり・・・。
そして、ジェスチャーをせずに、手をぎゅっと握って立ってしまう。
本当は、1対1で距離を取って届くように伝えようとしたときのように、
大きな声を出して、相手の反応を観ながら、必要な情報を届けて、
自由にジェスチャーもつけて、伝えることはできるのに、
ただそれを「やめている」だけ。
すでに備わっている能力なので、それを表現することを
自分が選ぶだけで、もっと届く声や身体の使い方へと、変えていけます。
そして、それを「止めている」ような・・・
もしかすると、役に立たない「考え」があるのかもしれません。
それが、アップデートしていけると、
もっと、相手のために届けていけるように、
意志を持って、伝えられるようになります。
プレゼンにも、Willpower(意志力)の筋トレ
『マインドフルネス』が価値がありますよ。
プレゼンテーションの学びに興味のある方はこちら
来年1月に開催予定です。
https://creative-life.space/pb
マインドフルネス瞑想と脳科学をお伝えします!