ビリーフを変容していくためには、 感情面での知性が必要になります。
制限的なビリーフを感じ、
そこに絶望感とか、無力感とか、
やっても価値がない...
という感じがするような時があります。
ビリーフというのは合理的なものではありません。
しばしば、人々は制限的なビリーフに関して、
なんとかそれを打ち負かそうとか、
論破することで乗り越えようとします。
しかし、ビリーフを超越していくというのは、
表面意識的な合理的なプロセスではありません。
ビリーフを変容していくためには、
感情面での知性が必要になります。
そして、常に「気づき」からスタートする必要があります。
制限的なビリーフは無意識にあります。
パワフルな制限的なビリーフが
なぜパワフルになったかというと、
本人は意識的に覚えていないからです。
それが、ビリーフであるという認識すらないのです。
まずは、そのビリーフを確認する、
それを承認する、批判なしにそれを変容していく。
そして制限的なビリーフを理解していくカギは、
「肯定的な意図」を扱うことです。
多くの人は「肯定的意図」にすら気づいていません。
そういう考え方をしている時には、
その考え方と闘ってしまっているし、
その考え方がシャドウのままに留まってしまいます。
「肯定的な意図」を見つけるとは、光を輝かせ、
シャドウの中にも入っていくということです。
つまり、暗くありません。
そして、そこにリソースを見つけ出します。
新しいリソースを持ち込むことが出来た時に、
変容の可能性がはじまります。
そして、それを統合しはじめることが出来ます。
そうすると、それが障害というよりは、
全体のシステムの一部になるのです。
共通する感情の「肯定的意図」というのがあります。
「怖れ」というのも、目的としては守るという意図があります。
「怒り」というのも、バウンダリーを設定していくという意図があります。
「悲しみ」には、解放して解き放つという意図があります。
「フラストレーション」は、モチベートする、動機づけるという意図があります。
もちろん、これだけではなく、
「肯定的意図」というのは、もっと沢山あり得ます。